2年生 音楽 お能について学ぼう

前回、中学校2年生の音楽の授業でお能の演目「竹生島」の絵コンテと紙芝居を作ってあらすじを理解する

授業についてご紹介しました。

この授業に続いて、能楽師の梅若さんとお囃子の皆さんに和光中学校に来て頂き、お能の演舞を鑑賞させて頂きました。
最初にお能で実際に使われている衣装やお面について教えていただきました。
お面をつけた女性役の人がすり足で登場し、体育館中央で仮面を取ると本校男性教員が登場!というサプライズもありました。
生徒の感想文では誰も男性教員だとは思わなかったようです。サプライズ成功でした!



お能の歴史のほか、楽器の素材や奏法を伺う中で「お囃子の笛はメロディを演奏することはない」と
お聞きし、これには中学生も随分と驚いたようでした。旋律ではなくもっと純粋に物語の雰囲気や
世界観を音にして表現しているそうです。いわゆるクラシック音楽とは全く違う役割があるのだと
わかりました。
お能の世界を彩るお囃子の音色ですが、笛の音は物語の中の時間の経過を伝えてくれているとか、太鼓は
劇のクライマックスに登場してくることが多く全ての演目で使われるわけではないことなど、初めて知る
ことばかりでした。




生徒も楽器やお面の体験をさせて頂き、厳かな作法や持ち方一つで変わる楽器の音色について
体を通して学ぶことができたようです。

最後にずっと授業で学んできた竹生島のクライマックスのシーンの演舞を鑑賞させて頂きました。
日本古来の伝統芸能について丁寧に教えて頂いたことで、「あ、これは龍神が登場してくるところかな?」
と場面を予想しながら鑑賞ができた様子でした。

まだまだ分からないこともたくさんありますが、お能の世界への最初の扉が開く素敵な一日を過ごすことが
できました。
改めて学校とは「未知との出会いの場」であると実感した貴重な一日となりました。


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