卒業生 スピーチ その4
卒業式で3年生が読んだ作文を紹介します。
「それが真実?―無限の可能性を秘めている僕達よ、常識を疑え!」 (3年生 男子)
あなたは背が伸び、骨が丈夫になるからと牛乳を意識して多く飲んだりしたことがあるだろうか。果たして牛乳は本当に体にいいのだろうか。カルシウムは骨を強くするから牛乳を摂れというのは誤解であり、骨を強くするには同時にマグネシウムやオメガ3などをうまく摂ることが重要なのだ。牛乳は、確かにカルシウムは豊富なのだがマグネシウムが入っていないため、むしろ骨は溶けてしまい飲めば飲むほど骨は弱くなってしまう。
牛乳が激推しされている理由の中に乳製品業界の利益、つまり金儲けがある。米国の乳製品業界は莫大な財力による政治的圧力を戦後の日本に仕掛けた。この牛乳利権により「母子手帳」と「給食利権」がつくられた。
常識が覆った。ずっと信じていたことが覆ったのだ。そしてそれが真実だというテレビや新聞や先生も信じていた。疑ったことなど一度もなかった。いや、疑えたのに疑わなかったのだ。テレビや新聞や先生は真実を言うという常識を信じていた。常識を信じる自分も信じていた。世論や常識を信じて自分で目を隠し、自分で耳に栓をしたのだ。僕は、牛乳の事だけではなく、この世の全てに関してそうだったと言える。
常識は恐いものだ。10人中9人がそう思ったら、それは正義で普通で常識で、そう思わなかった一人は悪で異常で非常識なのか?「あるもの」を「ある」と言ったら排除されるのだろうか?自分は他人に常識を強要していないだろうか、されていないだろうか。
ある作家はこう言った。「ジャーナリズムとは、報じられたくない事を報じることだ。それ以外は広報でしかない。」よく耳にしたり目にしたりするジャーナリストが言っていることはただの広報ではないか?
マトリックスという映画の賢者はこう言った。「現実をどう定義する。もし触ったり、匂いがしたり、味がしたり、見えたり…というのであれば、現実とは脳が解釈している単なる電気信号になってしまう。」僕たちが五感でとらえているものがはたして全てなのだろうか?
ある社会学者は言う。「真実は与えられるものではない。自分で探して見つけるものなのではないか。」
真実を探している最中でも、常識やあたりまえは覆る。人生は破壊と構築の繰り返しであり、自分が知っている事だけですべてを判断してはいけない。重要なのは知っているということよりも知ろうとすることなのだ。
常識や「あたりまえ」や「標準」と言われていることを疑い、真実を探し、常識を覆し破壊し…。僕はこれらを死ぬまで繰り返したいし続けたいし伝えたい。常識に縛られず世論に簡単に左右されずに、自分の人生は自分でコントロールするべきだ。そう思うのは自分も、あなたも無限の可能性を秘めた宇宙だからであり、自分は自分でありたいし、あなたはあなたであってほしいからだ。僕の事を「臭い」とか「綺麗ごとを言っている」と思ったり言ったりする人がいるかもしれないが、バカにするならバカにしてくれればいいし、笑うなら笑ってくれて構わない。僕にとってはそんなことどうでもいいのだ。
そしてぜひ、僕の主張も覆してほしい。
これは皮肉ではない。これこそが題名には書いていないテーマであり、15歳の僕の主張である。
「それが真実?―無限の可能性を秘めている僕達よ、常識を疑え!」 (3年生 男子)
あなたは背が伸び、骨が丈夫になるからと牛乳を意識して多く飲んだりしたことがあるだろうか。果たして牛乳は本当に体にいいのだろうか。カルシウムは骨を強くするから牛乳を摂れというのは誤解であり、骨を強くするには同時にマグネシウムやオメガ3などをうまく摂ることが重要なのだ。牛乳は、確かにカルシウムは豊富なのだがマグネシウムが入っていないため、むしろ骨は溶けてしまい飲めば飲むほど骨は弱くなってしまう。
牛乳が激推しされている理由の中に乳製品業界の利益、つまり金儲けがある。米国の乳製品業界は莫大な財力による政治的圧力を戦後の日本に仕掛けた。この牛乳利権により「母子手帳」と「給食利権」がつくられた。
常識が覆った。ずっと信じていたことが覆ったのだ。そしてそれが真実だというテレビや新聞や先生も信じていた。疑ったことなど一度もなかった。いや、疑えたのに疑わなかったのだ。テレビや新聞や先生は真実を言うという常識を信じていた。常識を信じる自分も信じていた。世論や常識を信じて自分で目を隠し、自分で耳に栓をしたのだ。僕は、牛乳の事だけではなく、この世の全てに関してそうだったと言える。
常識は恐いものだ。10人中9人がそう思ったら、それは正義で普通で常識で、そう思わなかった一人は悪で異常で非常識なのか?「あるもの」を「ある」と言ったら排除されるのだろうか?自分は他人に常識を強要していないだろうか、されていないだろうか。
ある作家はこう言った。「ジャーナリズムとは、報じられたくない事を報じることだ。それ以外は広報でしかない。」よく耳にしたり目にしたりするジャーナリストが言っていることはただの広報ではないか?
マトリックスという映画の賢者はこう言った。「現実をどう定義する。もし触ったり、匂いがしたり、味がしたり、見えたり…というのであれば、現実とは脳が解釈している単なる電気信号になってしまう。」僕たちが五感でとらえているものがはたして全てなのだろうか?
ある社会学者は言う。「真実は与えられるものではない。自分で探して見つけるものなのではないか。」
真実を探している最中でも、常識やあたりまえは覆る。人生は破壊と構築の繰り返しであり、自分が知っている事だけですべてを判断してはいけない。重要なのは知っているということよりも知ろうとすることなのだ。
常識や「あたりまえ」や「標準」と言われていることを疑い、真実を探し、常識を覆し破壊し…。僕はこれらを死ぬまで繰り返したいし続けたいし伝えたい。常識に縛られず世論に簡単に左右されずに、自分の人生は自分でコントロールするべきだ。そう思うのは自分も、あなたも無限の可能性を秘めた宇宙だからであり、自分は自分でありたいし、あなたはあなたであってほしいからだ。僕の事を「臭い」とか「綺麗ごとを言っている」と思ったり言ったりする人がいるかもしれないが、バカにするならバカにしてくれればいいし、笑うなら笑ってくれて構わない。僕にとってはそんなことどうでもいいのだ。
そしてぜひ、僕の主張も覆してほしい。
これは皮肉ではない。これこそが題名には書いていないテーマであり、15歳の僕の主張である。