2年生 国語 なぜ春から始まるの?

中学2年生1月の国語の授業では古典「春はあけぼの」を学びました。「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは……」で始まる文章を音読することから始まり、その現代語訳を読みながら疑問に思ったことを班で出し合いました。「この文章は、なぜ春から始まるの?」、「『夏は夜』というけれど、昼にだって良いことがあるのでは?」、「烏が『三つ四つ、二つ三つ』というけれど、『二つ三つ、三つ四つ』でないのはなぜ?」、「なぜ『白い灰がみっともない』のか?」などの質問に、図書館の文献を使って答を求めました。言葉の意味は辞典で調べればわかるけれど、いろいろな文献を使って答を追究するのは大変。答のみつからないものは、自分たちの考えを仮説としてまとめました。

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そして授業の中で成果を発表し、皆で共有しました。「勅撰和歌集の構成でいうと、最初が『四季』だから、それにならって『春はあけぼの』が最初の文章になったのでは」、「朝にも昼にも良いものはあるけれど、夏の夜は昼間と比べて涼しいから『夏は夜』なのだと思う」、「『三つ四つ、二つ三つ』の方が『二つ三つ、三つ四つ』よりバラバラ感がする」、「黒くて頑丈で強いイメージある炭が燃え尽きることによって白くなり、何かでつつくと、すぐほぐれて弱く見えるのが良くない」など様々な意見が出され、「春はあけぼの」の理解を深めました。

千年前の世界の思いをはせてイメージをふくらませ、次は音楽科で学んだ和音階を使って作曲をし、それをBGMに自分で選んだ季節の原文の朗読を吹き込み、一つの作品に仕上げます。

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